作業計画と測量
地籍図や森林簿、実際の現地踏査を基に作業道及び伐採の計画を立てます。
作業完了後には完成測量を行います。ドローンや GPS、 GIS(地理情報システム )を用い作業の効率化と森林情報の蓄積に取り組んでいます。
作業道開設
計画山林内に立木の伐採や材の搬出を行うための作業道を作成します。 作業の内容や山林の状態によってどのような路網を作成するか検討します。
初めにチェーンソーで道の予定に沿った範囲の伐採を行い、その後方を「油圧ショベル」が追いかけ伐採木の集材と山の掘削をしながら道を作ります。
伐採
作業計画山林内の立木をチェーンソー等で切り倒します。
計画の種類によって伐採の範囲や方法、名称が変わります。
木こり屋では搬出間伐が主な作業になります。ご依頼内容により皆伐、保育間伐、特殊伐採も行います。
伐採の種類について
計画範囲内の立木を全て切り倒し木材として搬出し市場等に出荷します。高知県では皆伐するための指針があり周辺環境への影響を考える必要があります。
主に人工林の木の育成を保つための間引き作業のことを言い、木の大きさや山林の条件によって作業内容が異なります。
植林してからある程度年数が経過し、製材可能な大きさに育った山林の木を伐採、搬出し市場に出荷します。
植林してからの年数が経っていない、間伐不足で木があまり成長していない。奥地の山で作業道も作れない(木材の搬出が困難)等、造材効率が良くないため、伐採木を山から搬出しないことが多いです。
山林に限らず、神社や学校、道路脇、民家の近くなどに植えられていて、その場で切り倒すことができない程大きく成長した樹木を伐採する作業です。車両の入るスペースがあれば高所作業車を用い、状況次第では安全に木に登り伐採できるように作られた道具を使用して、木の上方の枝から少しづつ伐採してゆきます。
集材
伐採により山林に切り倒された木を作業道や集積場所に集める作業です。
「集めたい木の大きさ」や「木がある場所と集積場所の距離」によって有効な作業方法が異なります。
木こり屋では使用頻度の多い順に「できるだけ密な路網を作成し、重機で直接集材」「スイングヤーダ」「タワーヤーダ」「本格架線」等の作業方法を行います。
造材
集材作業で集めてきた立木を市場まで運びやすく、かつ市場で必要とされている大きさに切り揃えます。
人力で行う「チェーンソーでの造材」の他、長さの計測や不要な枝払い等必要な作業を半自動で行える「ハーベスタ」や「プロセッサ」と言う重機を使用した造材方法があります。
木こり屋では2台のハーベスタを利用しています。
玉切りされた木材は「フォワーダ」と言う林内作業車に載せ山林内の広場 (土場、はい作業所とも言います )に一旦集積し、そこから「トラック」に積載し市場まで運搬します。
植林
林業に適した山林を皆伐した場合は将来の林産資源のために植栽を行った方が良く、まとまった範囲を伐採した後に必要になる作業です。
今はスギとヒノキの人工林が多いですが山の状態次第では広葉樹など他の植栽も選択肢に入れたいと考えます。
作業としては山林伐採後の植栽をする範囲に苗を植えやすくする「地拵え(じごしらえ)」をし、苗を植えます。
植栽後数年間は植えた樹種の成長を促すために周囲の雑草や雑木を取り除く「下草刈り」を行います。