現場責任者インタビュー

入社12年目にして弊社の現場責任者を務める栄さん。これまで数々の現場を経験して印象に残る出来事や仕事への思いについて語ってもらいました。

Q
木こり屋の仕事内容は?
A

一言でいうと山仕事です。メインの業務は「間伐作業」と言って、山の中に木が密集しないよう間引きをする作業。間引きを行うと、木と木の間に十分なスペースができ、太陽光が入りやすくなるため木々が健全に成長し、土砂災害の予防になる。さらには地面に十分な太陽光が届き、土壌にも良い環境を保つことができます。

他に、「支障木」と呼ばれる工事などの妨げになる木を伐採する作業。

「特殊伐採」と言って、民家の近く等の木を根元から倒せない場所での作業を行うこともあります。まさに”木こり屋”という感じです。

Q
仕事をする上で大切にしていることは?
A

やはり安全面です。林業を始めた頃から、先輩方には「山に入ったら、自分の身を守るのは自分だけだ」と言われてきました。残念ながら、木を切る仕事の事故は少なくありません。木はかなり重いので、万が一木が体に当たってしまったらただではすみません。そのため、作業前にもう一度周囲を見渡し、危険が無いかしっかりと確認する。この確認作業は昔も今も常に心掛けています。

また、時間がないとつい確認を怠る場合もあると思いますが、そうしたときに限って何かしらのトラブルが起きるもの。そのため、安全に仕事をするためには、時間に余裕を持つのも大切。一緒に働く皆さんにもしっかりと意識してもらえればと思います。

Q
林業の未来について
A

山は私たちの生活に切り離せないもの。放置しておくと災害の危険が高まるばかりですが、しっかりと手入れをすれば災害から私たちを守り、豊かな自然の恵みをもたらしてくれます。ていれが必要な山があれば、私たちが入って蘇らせていきたい。豊かな山と、それを守るための技術や想いを、次世代へと引き継いでいきたいと思っています。

仁淀川町も林業に力を入れてくれていますし、町内の他の林業事業体も、ライバルでありつつも仲間である、という意識で、ともに切磋琢磨していきたいと思います。